永い言い訳

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監督 西川美和

本木雅弘

竹原ピストル

深津絵里

 

 主人公の人間としてだめな部分をさらけ出した状態から映画が始まり、嫌悪感と同時に共感を抱く。幸夫と一緒に後悔すらできない自分に後悔し、現実逃避し、亡き者に許してくれと願い、出口が見えないまま生活は続いていく。

 子供の面倒をみるという幸せを手に入れても、それは妻への後悔と表裏一体だし、人間は綺麗事だけで生きているわけではない。陽一のまっすぐさが羨ましくも妬ましくも思えてしまうのにも共感してしまう。

 けれど、嘘とか裏切りとか悪いことだけで生きていけるわけでもない人間の複雑さ、それに悩み救われる姿が素晴らしい映画だった。

 西川監督が黒木華のことを「シャツのボタンを一番上まで閉じた色っぽさ」って言い表していてとても納得。

 

くらやみの速さはどれくらい

 

くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4)

くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4)

 

 

ネタバレあり

 

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Litlle Voice

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 Little Voice

作 ジム・カートライト

演出 日澤雄介

大原櫻子

安蘭けい

山本涼介

高橋和也

 

内気な女の子が殻を破るお話、かと思っていたので他人に消費される日々から自分のための歌や人生を取り戻す姿が切なくもほっとしてしまった。

なにより櫻子ちゃんの歌が力強く一番の魅力。

池谷のぶ代のがコミカルにも温かくも不気味にも見えるすごい存在感だった。

 

PARKS パークス

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監督 瀬田なつき

橋本愛

永野芽郁

染谷将太

 

 井の頭恩寵公園100年事業として制作された映画。吉祥寺は少しゆかりのある場所なので知ってるところばっかり出てくる。ぐわしとかネタが細かい!

 具体的な場所や固有名詞が出てくるのに対して登場人物がふわふわしていて夢か現か分からなくなるような演出が楽しく不思議。

 音楽もすーっと入ってくるような音で、緑に囲まれているような錯覚に陥れる気持ちの良い映画でした。

 

はじまりのうた BIGIN AGAIN

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監督 ジョン・カーニー

キーラ・ナイトレイ

マーク・ラファロ

 

 色んなところを回ってレコーディングするシーン大好き。ロケ地巡り楽しそう。

 キーラ・ナイトレイの上手くはないんだけど素朴な歌がすごく魅力的。あと衣装かわいい!

 全編通してスティーヴがめちゃくちゃいい奴。

なんらかの事情

 

なんらかの事情 (ちくま文庫)

なんらかの事情 (ちくま文庫)

 

 

役に立たないものが不要なものなら、まず私は真っ先に自分を捨ててしまわなければならなくなるから。

 エッセイだと思ってたら突然別世界にトリップしたりする変な本なのになぜか共感してしまう。「役に立たない≠不要」っていう考え方が多分しっくりくるのだと思う。でないとおそらく私も私を捨てなきゃいけない。

 

ズートピア

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監督 バイロン・ハワード/リッチ・ムーワ

ジニファー・グッドウィン

ジェイソン・ベイトマン

 

 「相手を見た目や種族など外的なもので判断してはならない」というのが大きなテーマではあるんだけど、それと同時に「自分をステレオタイプに当てはめて自らの自由を奪うようなことはすべきでない」ということ、なによりも「それらを維持するには相当な努力が必要である」という現実の厳しさが描かれていて本当に素敵。 努力なしで手に入る偏見のない世界は理想郷でしかなく、現実では理想を追い求めて努力し続けなきゃいけない。

 

 そしてそんなことよりジュディとニックがかわいすぎる良き映画でした。

 

ムーンライト

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監督 バリー・ジェンキンズ

トレヴァンテ・ローズ

アンドレ・ホランド

 

 彼のことを受け入れてくれる世界はほんとうに小さく狭いけど、だからこそ小さな希望にすがりたくなる。このまま彼の世界が広がってくれればいいなと思う。

蛍光灯に照らされる姿と月明かりに照らされる背中の対比がすごくきれい。ポスターは何度見てもかっこいいなー!